北海道と沖縄、を捨て石として利用する政府のやり方 ~ 『沖縄 終わりなき持久戦の結末 ~ 陸軍第24師団 ~』

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イラク派兵の時も北海道の部隊からおくりこまれた。

  

北海道では、「軍都」と言われた旭川市が、郷土部隊の編成地となり、北海道出身の兵士で構成された部隊が次々に激戦地に送られました。そのうち、旭川・歩兵第28連隊は、昭和14年の「ノモンハン事件」や昭和17年の「ガダルカナルの戦い」で苦しい戦いを強いられ、多くの犠牲者を出しました。また、旭川・歩兵第89連隊は、沖縄戦に投入され、多くの戦死者を出しました。沖縄戦において、沖縄県民に次ぐ犠牲者を出したのが北海道の部隊だったのです。その他の連隊の兵士の中にも、樺太や北千島で、終戦前後にソ連軍と激戦を戦った後シベリアに抑留された人が大勢います。

 

一方、国の政策で、北海道の炭鉱から多くの炭鉱労働者が遠く福岡・筑豊に送られ、厳しい増産ノルマのなかで長時間労働を強いられました。また、青函連絡船は、昭和20年夏の終戦間際に、米軍による機銃掃射など受け、犠牲者が多数出ました。

[証言記録 兵士たちの戦争]

沖縄 終わりなき持久戦の結末 ~陸軍第24師団~

NHK 戦争証言アーカイブス

太平洋戦争末期の沖縄戦
日本軍の主力部隊として最前線に立った「陸軍第24師団」は、北海道出身者を中心とした部隊で、徹底した持久戦を命じられた。

アメリカ軍との戦いで敗北が決定的になってもなお、“最後の一兵に至るまで”戦い続けることを求められた。

9割の将兵が戦死した沖縄戦とは、どのような戦いだったのか。
生還して故郷・北海道に戻ることのできた元兵士たちの証言から伝える。

 

 

 

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  1. 「強いられた持久戦」 田畑 勝男さん 山形・歩兵第32連隊 戦地:日本(沖縄)
  2. “地獄はこの世にある” 満山 凱丈さん 北海道・歩兵第89連隊 戦地:日本(沖縄)
  3. 「沖縄守備隊の総攻撃」 笹森 兼太郎さん 北海道・歩兵第89連隊 戦地:日本(沖縄)
  4. 「見捨てられた少女たち」 恵田 光之さん 野砲兵第42連隊 戦地:日本(沖縄)
  5. 「命じられた斬り込み」 南 義雄さん 北海道・歩兵第89連隊 戦地:日本(沖縄)
  6. 「犠牲になった住民」 松浦 利秋さん 野砲兵第42連隊 戦地:日本(沖縄)
  7. 「地獄を見た沖縄の初年兵」 伊禮 進順さん 北海道・歩兵第89連隊 戦地:日本(沖縄)
  8. 「初年兵で斬り込みへ」 大村 光憲さん 北海道・歩兵第89連隊 戦地:日本(沖縄)
  9. “気持ちが人間でなくなる” 北條 與四郎さん 北海道・歩兵第89連隊 戦地:日本(沖縄)
  10. 「命じられた注射」 譜久山 ハルさん 従軍看護婦 戦地:日本(沖縄)
  11. 「住民を犠牲にした戦争」 守屋 友作さん 北海道・歩兵第89連隊 戦地:日本 (沖縄)
  12. 「追いつめられた日本軍」 渡辺 春雄さん 山形・歩兵第32連隊 戦地:日本(沖縄)