2019/10/10 沖縄タイムス
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【シリーズ沖縄戦】75年前の今日
1944年10月10日『十・十空襲』
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75年前の今日10月10日。
朝6時40分から9時間にわたり、
のべ1,396機の米軍艦載機が沖縄全域と奄美諸島を襲った。
「十・十空襲」である。
この日、那覇市の9割が焦土と化し、
奄美を含む多くの島々が被害を受けた。
しかし、この空爆のもう一つの目的は、米軍「アイスバーグ作戦」のための戦略用地図作成に必要な精度の高い空中写真の撮影だった。
この日、空爆しながらも、米軍は戦艦機から沖縄本島や周辺離島を入念に空撮し、
この空撮をもとに正確な「アイスバーグ作戦」のための戦略用地図を作製した。
米軍上陸後、あまりに的確な攻撃で日本軍の拠点を無力化する米軍に圧倒され、混乱する日本軍は、地元の住民が米軍に情報を流しているという「スパイ説」を信じるようになり、多くの県民が「処分」の犠牲となった。
沖縄を守るという国の建前のもと、沖縄を守るために沖縄人が邪魔になる、という歪んだ「矛盾」がうまれ、それは今日も続く。
沖縄戦はこの十・十から始まる。
そして75年がたってもいまだ沖縄は二つの軍に翻弄されている。
初めて使われた焼夷弾