船浮の旧日本海軍遺跡群
船浮は、現在では西表島を代表する景勝地ですが、随所に第2次世界大戦時の遺構を見ることができます。
沖縄県竹富町西表
概要
船浮には、海底通信施設、特攻艇格納庫、弾薬倉庫、要塞へのトンネル等の遺構が残っています。
なお、これらの施設は、厳密には陸軍が設置した船浮臨時要塞の施設ではなく、別途配備された海軍部隊の施設です。
ヒストリー
船浮湾は、現在でも全国に36港ある避難港の一つに指定されるほどに、外海の影響を受けない波穏やかな湾であることから、旧日本海軍は、船浮を重要な軍事拠点としました。第2次世界大戦に際しては、日本軍が船浮湾周辺の祖納、内離島、外離島、サバ崎に船浮臨時要塞を建設し、船浮集落にも日本海軍が海底通信施設、特攻艇格納庫、弾薬倉庫防空壕を設けました。学校や民家は兵舎として用いられ、住民は西表島東部の大原等への移住を強制されました。
ワンポイントアドバイス
現在も、旧日本海軍が整備した船浮港から要塞へ向かうトンネルが残っていますが、トンネル内にはコウモリが生息しています。
ハブに注意してください。