戦後にシベリアに抑留されたおよそ60万の日本軍兵士のうち、およそ1万人が朝鮮半島出身者であった。
日中戦争そして太平洋戦争で、膨大な兵力が必要となった日本軍は朝鮮半島から志願兵募集や徴兵により戦力の確保を図った。朝鮮半島の若者たちは、ある者は貧しさや差別から逃れるため、またある者は皇民化教育によって疑問ももたずに日本軍の兵士となった。
「皇軍兵士」になったことで過酷な運命にほんろうされた人々の戦争を描く。
[1] 満州に送り出された朝鮮人関東軍兵士
[2] こうして私は皇軍の一員となった
[3] 裏にあった皇民化教育
[4] 新たに始まった徴兵制度
[5] ソビエト軍侵攻
[6] ラーゲリの日々
[7] 共産教育
[8] 帰ってはみたものの
[9] 日本、そして大国に翻弄された者たち
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