【Archive 1-3】前田陣地壕群

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戦後70年の地平から「浦添・前田高地周辺での戦い」 - YouTube

 

 

戦禍を掘る

[7]前田陣地壕、7つの壕が埋没
2010年1月4日

大城さんが証言 幾柱か埋まっている

 去る沖縄戦中、宜野湾市とともに最大の激戦地、主戦場になった浦添市。数万の将兵がこの地で非業の最期を遂げていった。ほとんどの遺骨が収集されているといわれるが、人知れず埋もれたままになっているみ霊、壕内にひっそり眠っている遺骨も多いと思われる。

 

 現在昭和64年のオープンを目指して建設工事が進められている国際センターを挟んで、浦添城跡と対じするかのように立つ浦添市前田の小高い丘。その丘をくり抜いて造られた旧日本軍の陣地壕群もそのひとつのようだ。「壕がつぶれるのを直接見たわけではないから、何柱入っているのかは分からない。しかし、きっと埋まっている」と確信する大城亀一郎さん(78)=浦添市前田=の話しでは、構築された壕は全部で七つ。昭和19年の暮れから沖縄戦が始まるぎりぎりまで工事が行われていたという。

 

 自然壕でないため、落盤のないよう壕口は松の木で補強されていた。だが、高さ約270センチ、幅約210センチもあったという壕の入り口はそのほとんどが埋没したまま。壕口がのぞけるのは一つ、二つだ。全壕もうっそうと生い茂る樹木や草に覆われて、どこが陣地跡なのか、大城さんに「ここだ」と指されるまでは分からない状態で、38年もの間放置されてきた。

 

 “沖縄戦前夜”の昭和20年3月6日、石師団に召集され、沢岻方面の部隊に配属されるまで同字の区長をしていた大城さんは、陣地壕が自分の畑に隣接していたこともあって、造営に協力。戦後は「あの悲惨な戦で生き残った者は、死んでいった人のため何かをしなければ」と壕付近の調査をしたが、ついえたままの壕内に入ることができずに今日までにきた。

 

 「しかし、あれほど激しかった戦闘だ。それだけにこれらの壕内で戦死した兵士が相当数いたことは間違いない。戦後イモを植え付けた畑を掘り返すと骨のかけらがよく出てきました。合計すると何体分になるのかは分からないが、畑の片隅にひとまとめにして埋めてあります。あれから三十数年。もう土にかえっているのかも知れませんね」。

 

 今、これら陣地壕の裏手には特別養護老人ホーム・ありあけの里が建ち、その激しかった戦争や戦後の厳しい混乱期を生き抜いたお年寄りらが平和な余生を送っているが、その敷地造成工事の際、2本の万年筆が出土した。1本は戦前、嘉手納町に店を構えていた渡口万年筆店から販売されたもので「KADENA TOGUCHI」とタイプ文字が刻印され、もう1本には「農一中隊一小隊 ギブ」と、ナイフ用の刃物を用いてか、無造作に刻み込まれていた。昭和51年の秋だった。以来、大城さんは八方手を尽くして持ち主、遺族を捜してきたが、結局見つけ出すことができずに2本の万年筆は畑の一隅に祭られている。

 

 実際に骨を拾い集め、遺品の万年筆が壕から出ているからには、大城さんの証言は確かなものだろう。掘ってみるまでは何柱眠っているのか分からないまでも…。

1983年8月22日掲載

 

youtu.be

 

この記事の掲載から30年以上がたつ。

どれくらい前田高地の調査は進んだのだろうか。

 

( A ) 2018年度の前田高地調査報告

 

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この報告書で調査された壕

❶ 暗しん御門

❷ 缶詰壕

❸ カンパン壕

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この報告書で調査された壕

❶ 北経塚原の壕

❷ 経塚下平良大名原の壕

❸ 前田西前田原の避難壕


こちらから

前田高地から首里へ、

 

( B ) 浦添の住民の 44.6%が命を落とした

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浦添市平和ガイドブック平成二十七年度

 

 

( C ) 映画『ハクソーリッジ』

ハリウッド映画の部隊ともなった前田高地。

そのため観光地となり、浦添市が本気出してガイドページを作った。ガイドとしてわかりやすく素晴らしい出来になっている。遠方から訪れる人は必見。

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『ハクソー・リッジ』〜作品の舞台をご案内します〜 | 浦添市

 

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